富田靖子が主演映画「南京の基督」で乳首晒した濃厚セックス
芥川龍之介の小説を翻案した、日本と香港の合作映画である。富田靖子は中国人娼婦、レオン・カーフェイは日本人の作家と、主演の2人それぞれが立場を逆転させた役に扮している。2つの国の看板俳優の共演以上に興味をそそる点だ。
一途にイエスを信じる純真な女と、厳しい現実に苦悩する男との愛を描いた物語。いささか甘めな印象もあるが、それを安手のメロドラマにしていないのは、繊細な映像の魅力だろう。
監督はトニー・ホウ。ツイ・ハークやアン・ホイなどの名匠のもとで、長いこと美術監督を務めてきた人物だ。特にやわらかな光があふれる場面には、ふっと吸い込まれてしまいそうな幻惑感がある。日本におけるサンポーニャ(南米のパン・フルート系楽器)の第一人者、瀬木貴将のうら哀しい演奏が、そんな美しい画面に彩りを添えている。
出演: レオン・カーフェイ, 富田靖子
監督: トニー・オウ